イーサリアムクラシックが生まれた経緯とは?THE Dao事件について

前回の記事では、イーサリアムのハードフォークについて解説しました。

ハードフォークというと、新しい仮想通貨を生み出すことと誤解されがちですが、ハードフォークとは、「今までのルールを無視して、新しいルールを適用させる」ことであり、イーサリアムも仮想通貨の誕生を伴わないハードフォークを4回予定います。

現在は3回目の途中であり、それぞれに仮想通貨の利便性や安全性をあげる取り組みがされています。ハードフォークで価値が下がるという声もありますが、実態は、短期的に価格が上下しようと、ハードフォークで価値が変わるということはないでしょう。

参考:イーサリアムのハードフォークを徹底解説

今回は、新しい通貨の創造を伴うハードフォーク、そして、そのハードフォークの際に生まれたコインについて解説します。

イーサリアムクラシックが生まれた経緯とは?THE Dao事件について解説

まずは、イーサリアムクラシックが生まれた経緯について解説しましょう。これには、THE Dao事件という事件が大きく関係しています。

2016年、イーサリアムから生まれたトークンである、「THE Dao」が、そのプログラムの脆弱性を突かれ、当時の価値で、約65億円ものイーサリアムがハッキングされた、という事件です。当時は、「第二のマウントゴックス」と仮想通貨界では言われた、大きな事件になります。

これを受け、イーサリアムは、ハードフォークをすることにより、イーサリアムからお金が盗まれたことを、なかったことにしました。イーサリアムという名前はそのままでも、中身を変えることで、イーサリアム全体の価値を下げない、という選択肢をとったのです。

しかし、一部の人たちが、中央集権的なハードフォークを嫌い、以前のブロックチェーンをそのまま使っているのが、イーサリアムクラシックになります。

ややこしい話ですが、昔からあるイーサリアムは、イーサリアムクラシックと名前を変え、新しいイーサリアムが、その時に生まれたのです。簡単にいうと、円が盗まれたから、その円が使えないように、新しい通貨を「円」として使おうとしたのが、イーサリアムで、以前の円を、「円クラシック」として使っているのが、「イーサリアムクラシック」と言えば、わかりやすいでしょうか。

イーサリアムクラシックの特徴は?

イーサリアムクラシックの特徴は、基本的にはイーサリアムのものをそのまま引き継いでいるので、似たような特徴が多いです。例えば、イーサリアムクラシックも、非中央集権型で、スマートコントラクトの機能をもっています。

イーサリアムクラシックとイーサリアムの最も大きな違いは、「Code is Law」という、イーサリアムクラシックの考え方によるところが大きいでしょう。イーサリアムは、世の中でもっと使われることを前提として、ある程度中央の部分でも舵取りをしながら、拡張や進化をしていっています。

しかし、イーサリアムクラシックは、中央集権的な体質を嫌い、拡張性を犠牲にしながらも、セキュリティを守ろうとしています。

より原理主義に近いイーサリアムクラシックですが、ビジネスでの使い勝手や拡張性、そしてバックアップを考えると、イーサリアム本体の方が、発展性は高いと言えるのではないでしょうか。

他にもある?イーサリアムから派生した仮想通貨

イーサリアムからハードフォークした仮想通貨は、イーサリアムクラシックだけではありません。

2018年1月には、イーサリアムゼロと呼ばれる仮想通貨が、イーサリアムからハードフォークによって生まれています。しかし、日本の取引所協会が、ハードフォークしたコインの取引については、自主規制を行っているため、日本の取引所では取引することが出来ません。BinanceやYobitなど、海外の取引所では取引ができるようです。

また、イーサリアムクラシックからも、ハードフォークにより、カリストと呼ばれるコインが生まれています。こちらについても、日本の取引所で、現在取引しているところはないようです。

こういった通貨については、直近でハードフォークされる前の仮想通貨の価格が上がることはあっても、取引の総量が少ないことと、ハードフォーク自体に価値がないことから、仮想通貨バブルが一段落している現段階では、価格も高騰していません。

日本の取引所で安全に買えないことや、こういったハードフォーク通貨自体のセキュリティも問題視されていることから、よっぽどモノ好きでない方以外は、投資することはおススメできません。イーサリアムクラシックくらい規模が出てくれば、投資妙味は出てくるかもしれませんが…

イーサリアムクラシックが生まれた経緯とは?THE Dao事件について まとめ

イーサリアムクラシックは、THE Dao事件をきっかけに生まれた通貨で、もともとはイーサリアムが原型となっています。

イーサリアムがビジネスでの拡張性や使い勝手を優先したのに対し、イーサリアムクラシックは、あくまで非中央集権制に拘っています。どちらも同じ非中央集権型で、スマートコントラクトの機能を持っているものの、今後、取り扱いが増えていくのは、柔軟に対応可能なイーサリアムの方かもしれません。

その他にも、イーサリアムからイーサリアムゼロが、イーサリアムクラシックからカリストと呼ばれる通貨はハードフォークで生まれています。しかし、日本で取引ができないこと、そもそも通貨そのものの安全性が確かめられていないこと、流通量が少ないことから、投資するのは見送った方がよいと言えるでしょう。

次回は、イーサリアムは今後、投資する価値があるかについて、解説したいと思います。
⇒イーサリアムは投資価値は十分ある【スマートコントラクトの機能に優位性】

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