リップルの中央集権的ネットワークとは?そのデメリットと今後の動向について

前回の記事では、リップルの今後について、特にリップルがハブ通貨になった後の、リップルの価値および動向について、少し先の未来まで予測して解説しました。

リップルは当面のところ、銀行間の送金をサポートするネットワークづくりに注力していくと思われます。それが進むと、必然的に、リップルは各国の金融機関をつなぐハブ通貨となっていきます。

ハブ通貨になれば、リップルの動きは投機的な面が少なくなり、通貨としては安定するでしょう。

しかし、その価値がどれくらいで落ち着くかは、まだ誰にも分らない部分があります。

しかし、リップルには上限があることを考えると、リップルの価値は今後ゆるやかに上がっていくのではないでしょうか。

前回の記事⇒リップルは金融機関をつなぐハブ通貨となっていく ~将来は通貨となり得るか?~

今回は、リップルの1つの特徴である「中央集権的ネットワーク」につき解説します。この、中央集権的ネットワークが通貨の価値にどのような影響をもたらすか、そして今後の方向性について解説します。

リップルのネットワークについておさらい

まずは、なぜ、リップルが「中央集権的ネットワーク」と呼ばれるかいついて、再度整理していきたいと思います。

リップルは、「コンセンサス」という方法で、取引の承認を実施しています。これは、リップルの移動が行われた、という事実を記録する際に、一部の人たちがその事実を承認することで、取引記録として正式に残る、という方法です。

一方、ビットコインは「プルーフ・オブ・ワーク」という方法を採用しています。これは、取引した記録を、一人ではなく、複数名が同時に記録することで、その取引自体が正しいものである、という証明をするものです。

リップルと比べ、特定のだれかに依存する必要がないため、より依存度が少ない通貨、と言われています。

コンセンサス方式とプルーフ・オブ・ワーク方式を比較した時に、コンセンサス方式の方が、相互に記録する必要がないため、取引がスムーズに行われる、というメリットがあります。

一方で、プルーフ・オブ・ワーク方式は、時間についてはコンセンサス方式に劣後する一方で、より非中央集権的であり、情報の偏りがないことがメリットとされています。

コンセンサス方式の抱える課題とリップルの対応について

今、リップルが中央集権的だと言われているのは、この承認者を、現時点ではリップルが決めており、かつ、リップルが大部分の承認をしている、ということからです。

つまり、取引をしたとしても、リップルが承認しない限りは、取引をしたと見なされず、また、リップルが攻撃を受けた際に、記録そのものの正当性が失われてしまうのではないか、という危惧を抱いているのです。

これは、政府は無政府状態になったときに、その国の通貨に価値がまだあるのかどうか、ということと、よく似たシチュエーションであると言えるでしょう。

しかし、このリスクは、リップル側もよく把握しているようです。

リップルは、3月初旬に、現在、リップルが中央集権的ネットワークであることを認めつつも、今後、分散型のビジネスモデルに切り替えていく、という旨のニュースリリースを出しました。

具体的に、承認者を世界中に分散されることにより、非中央集権的なネットワークに切り替えていき、リップル台帳の安全性、正当性の確保に進んでいくようです。

非中央集権か中央集権かのポイントは「安全性」だけ

しかし、私は、中央集権かそうでないかについては、安全性、信頼性の面を除き、そこまで大きく問題視すべきではない、と考えています。

確かに台帳の安全性、信頼性は、通貨の根本的な価値に関わるため、重要なことです。

しかし、それ以外については、大きな問題にはならないと考えています。

前回の記事でも書いた通り、リップルがハブ化してくれば、信頼性は向上していくでしょう。

ただし、それは「リップルが正しく管理されている」前提あってのものです。

リップルが正しく管理されているかどうかを、正しく評価する方法さえあれば、仮にリップルが中央集権型であろうと、あまり問題にはならないはずです。

多くの金融機関や政府系の金融機関とすでに提携している今、リップル側にとっても安全性を無視して利益を得ることにメリットはありませんし、むしろ安全性を高めていく取り組みこそがリップルにとってメリットが高くなるはずなので、今後もリップルは安全性を高めるための施策をしていくでしょう。

今のところ、非中央集権が安全だと言われていますが、今後、安全性を高めるための新しいテクノロジーが生まれるかもしれません。

ある意味、この部分はテクノロジーの領域で、今後どんどん進化して然るべきです。なので、今、中央集権的か非中央集権的かだけで判断するのは、早計な気もするのです。

リップルの中央集権的ネットワークとは? まとめ

リップルは中央集権的なネットワークだと言われていますし、実際にほとんどの承認をリップルが行っていることを考えると、今のところは中央集権的なネットワークと言えるでしょう。

中央集権的なネットワークは、取引スピードが速くなる一方、安全性や信頼性の面では現在は非中央集権的ネットワークに劣後しています。今後、リップルも非中央集権的ネットワークに移行していくといわれています。

しかし、中央集権的か非中央集権的かで最も重要なのは、安全性や信頼性の部分だけであると考えます。

現在、多くの金融機関と提携しているリップルは、今後安全性を高める取り組みをしていくのは必然的だと言えるでしょう。技術的に、中央集権的ネットワークであっても安全性や信頼性が担保できるのであれば、ネットワークの質はどちらであっても問題ないのではないでしょうか。

安全性や信頼性は、今後、技術革新によりどんどん進化していくでしょう。今後、リップル安全性を高めるために、どのような取り組みを行っていくかについては、注目しておいたほうがよさそうですね。

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