バフェットも愛した銘柄!コカ・コーラ(KO)の銘柄の優位性とは?
長期投資をする上で、相場の悪い時というのは避けられません。相場の悪い時は、インカムゲインというのが一つの選択肢になります。インカムゲインは下がりづらい上に、いったん利益確定されるので、相場が悪い時に、いったん利益確定させるという点でも、有効な手段と考えられます。
そういった中で、私は、高配当が期待できる銘柄を、今年は一部PFに組み込んでいます。
その中で、タバコ銘柄、原油銘柄等と並び買っているのが、コカ・コーラ(KO)です。ウォーレン・バフェットが選んだ銘柄としてもよく知られている銘柄になります。特徴や最近の動きなどを解説したいと思います。
コカ・コーラの基本情報は?
まずは、コカ・コーラの基本情報を見ていきましょう。
- Ticker KO
- 株価 46.75ドル
- 時価総額 1997億ドル
- 利回り 3.42%
コカ・コーラのビジネスモデルは?
コカ・コーラの株価に触れる前に、まずは、コカ・コーラのビジネスモデルについて解説しましょう。
我々が普段飲んでいるコーラは、厳密にはコカ・コーラが製造した商品ではありません。我々が飲んでいるコーラは、ボトラーと呼ばれる生産者が作っています。
ボトラーは、コカ・コーラから原料を買い、ボトルに詰め、販売、発想する役割を担っています。この「ボトラー制度」が、コカ・コーラ社の一番の特徴だと言えるでしょう。コカ・コーラ社は、マーケティングや広告などを担っており、分業体制が出来ていることが特徴であると言えるでしょう。
ボトラー制度があることで、コカ・コーラ社は高い粗利益を誇っています。
なんと、ここ数年、コカ・コーラの粗利益は、60%を下回ったことがありません。この粗利益の高さが、コカ・コーラ社の強みと言えるでしょう。コカ・コーラボトラーズジャパンの営業利益が2%超であることを考えると、コカ・コーラのビジネスは、非常に利益構造が強固であると言えます。
なぜ、バフェットはコカ・コーラ社に投資をするのか
では、なぜ、バフェット氏は、コカ・コーラ社に投資をするのでしょうか。
バフェット氏は「ワイドモート」という言葉をよく使います。
これは、「事業における継続的な優位性」を指します。
コカ・コーラ社は、この「ワイドモート」を持っており、それをバフェット氏が評価して投資しているのです。
コカ・コーラ社のワイドモートは、その圧倒的なブランド力です。コーラと言えば、他にはペプシコーラもありますが、コカ・コーラを思い出す人がほとんどではないでしょうか。
この圧倒的なブランド力、そして、そのブランド力を保ち続けるための経営努力をしている、これがコカ・コーラの強みであり、他社と差別化している要因であり、利益の源泉と言えるでしょう。ダイエットコーラのように、新しいニーズに合わせた商品を開発している点も見逃してはいけません。
コカ・コーラは近年、このブランド価値をさらに高める方向に向かっています。アメリカ本国でも、事業のリストラクチャリングを行っており、ボトラーズ事業を他社に譲渡しながら、本体の利益を強固なものにしています。
実際、2016年には40%を超えていたボトリング事業ですが、2018年には10%台にまで低下しています。
コカ・コーラ(KO)株のパフォーマンスは?
では、コカ・コーラ株は、どのようなパフォーマンスになっているのでしょうか。
まずは、チャートを見てみましょう。
(出所:Yahoo! Finance )
コカ・コーラ社の株式は、2009年のリーマンショック後にいったん底値をつけたものの、そこからは順調に右肩上がりと言えるでしょう。注目すべきは、この右肩上がりの間、決して売上が右肩上がりではなかったということです。
売上よりも利益をとる、そしてその利益をきちんと株主に還元する、というのも、コカ・コーラ株の人気の要因の1つと言えるでしょう。
配当利回りは現在3.5%前後となっています。利回りが特筆して高いわけではありませんが、驚くことに、コカ・コーラは56年連続増配を記録しています。いわゆる「配当王」銘柄ですね。
長期にわたり増配しているため、すぐに減配することは考えづらいでしょう。今年も、1株あたり配当を0.01ドル増やしています。
0.01ドルというわずかな金額ですが、これが毎年続けば、また、株数が増えれば、配当金は雪だるま式に増えていきます。まさに代表的な連続増配の恩恵を受けることができる銘柄と言って差し支えないでしょう。
まとめ
ウォーレン・バフェット氏も多くの株式を保有していることで知られているコカ・コーラですが、高いブランド力を背景に、非常に高い粗利益を誇っています。特に近年は、利益率の低いボトリング事業を他社に譲渡することで、経営効率を高めています。
コカ・コーラ株はリーマンショック以降、順調に株価は右肩上がりとなっています。それ以上に注目すべきは、配当です。利回りは3.5%前後と高配当銘柄としては一般的ながら、56連続増配と、増配年数の長さが目につきます。
コカ・コーラ自体は毎年潤沢なキャッシュフローを生み出しており、配当余力もまだあります。そういった意味でも、今後も配当が期待できる、長期的に保有したい銘柄であると言えるでしょう。
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