大手のネット証券会社といえば、楽天証券、SBI証券、マネックス証券を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
このほかに、日本株であれば、松井証券やカブドットコム証券が思いつくかもしれませんね。
実際のところ、この3社を比較するのは非常に難しいものがあります。これらの証券会社は、買い付けできる銘柄も、手数料も、その他のサービスも、ほぼ同じ水準だからです。
しかし、楽天証券が、現在、新しいサービスを使って、他社との差別化を図ろうとしています。
それが、ポイントを使った投資になります。今回は、楽天ポイント投資について、解説したいと思います。
Contents
楽天ポイントを使って投資ができる
楽天では、楽天ポイントを使って、投資信託を買うことができるサービスになります。
今までは基本的に現金のみでしか購入できなかったものが、ポイントで買うことができるようになったのです。
楽天を利用したことがある人は、決して少なくはないでしょう。
基本的に、楽天市場や楽天トラベルなど、楽天のサービスを利用すれば、楽天ポイントが付きます。
ヘビーユーザーでない限り、もらったポイントの使い道に困っている、という人も少なくないのではないでしょうか。
そういった、余ったポイントで、投資信託を買い付けることができるのが、今回の最大のポイントになります。
楽天ポイントの年間の流通量は2000億ポイントにもなるそうです。この2000億ポイントのうちのいくらかが、今回の件をきっかけに、投資に回るかもしれません。
具体的に、何にどれくらい投資ができるの?
では、具体的に、このポイントサービスについて解説していきましょう。
買えるのは「投資信託」のみ
現時点で、買うことができるのは、投資信託のみになります。個別株やETFを買うことはできません。
買い付け投資も、積み立て投資も
通常の投資信託の買い付けの他に、投資信託の積み立てについても、このポイントを使うことができるようになります。
利用条件はあるの?
楽天ポイントを持っており、楽天証券で口座開設をしていれば、基本的には誰でも使うことができるようです。
しかし、ポイント利用には上限があり、ダイヤモンド会員以外の場合は、1回の注文で30000ポイントまで、積み立て注文の場合は、1日の注文上限が30000ポイントまでとなっています。
また、楽天カードクレジット決済で積み立て注文をする場合は、最大で1か月100000ポイントまでが使用できます。
ダイヤモンド会員の場合は、この条件がぐっと上がって、通常注文の場合は、1回の注文で500000ポイントまで、積み立ての場合も、1日の注文上限が500000ポイントまでとなっています。
また、楽天カードクレジット決済の場合も、1か月500000ポイントまでとなっています。
ただし、 このポイントの上限というのは、他のサービス(楽天トラベルや楽天市場含む)と併用になっているので、そこは注意したほうがよいでしょう。
また、期間限定ポイントや、他ポイントから交換したポイントは使えないので、そちらも注意したほうがよいでしょう。
毎月3万ポイントと言えば、少なくても20~30万円は楽天で利用する必要があります。さすがに、よっぽど大金持ちでない限り、そこまで楽天で利用できる人は少ないですし、そこまで利用しているのであれば、おそらくダイヤモンド会員になっていることでしょう。
なので、たとえ30000ポイントであっても、使うには十分な水準ではないでしょうか。
投資しながら、ポイントをためることもできる!
さらに、楽天証券では、ポイントを貯めるサービスもたくさんあります。主なものを紹介していきましょう。
投資信託を積み立ててポイントGET
投資信託を積み立てることで、ポイントを貯めることができます。
具体的には、買い付け時と、保有時、それぞれでポイントを得ることができます。
買い付け時は、投資信託積立サービス対象のファンドのうち、申込み手数料がかかるものについては、積立約定日の翌営業日に、申し込み手数料分がポイントバックされます。
また、保有しているだけでも、ポイントが入ってきます。
投資信託残高が50万円以上であれば、残高に応じて、ポイントが付与されるのです。仮に、2000万円以上保有していれば、毎月1000ポイントがもらえます。投資が進んでいくと、2000万円というのは、決して非現実的な数字ではありません。いつかは、このレベルまで資産を保有したいですね。
お得な「マネーブリッジ」「楽天銀行ハッピープログラム」
楽天銀行と連携したサービスである、「マネーブリッジ」「楽天銀行ハッピープログラム」を使えば、よりお得にポイントを貯めることができます。
たとえば、国内株式および外国株式は、手数料100円ごとにポイントが1ポイントつきます。還元率1%です。また、国内株式の場合、信用取引も対象になります。
また、投資信託の場合は、残高10万円ごとに毎月4ポイントを受け取ることもできます。
他にも個人向け国債は、買い付け3万円ごとに1ポイント付与されたり、楽天FXでは、10万通貨ごとに1ポイント付与、日系225の先物取引での手数料100円ごとに1ポイントなど、様々な場面でポイントが付与されます。
取引資産が大きくなればなるほど、ポイントの金額も増えてきます。こういった、他のサービスとの連携がポイントがたくさんもらえるのも、楽天ポイントの特徴ですね。
取引が増えれば増えるほどお得な「超割」も!
楽天の取引システムには、「超割」と呼ばれるコースがあります。超割自体は、他の証券会社に比べて、各段に安い手数料ではありませんが、超割コースにすることで、取引手数料の1%がポイントバックされるのです。
国内株式取引(現物・信用)、投資信託、海外株式取引(米国株式、中国株式、アセアン株式)、日経225先物取引(ラージ、ミニ)、日経225オプション、海外先物、金・プラチナ取引が対象になります。
さらに、超割には、大口優遇というコースがあります。
信用取引において、新規建の約定が1日5000万円以上、または1か月で5億円以上、または取引終了時点(15時半)時点での建玉高が5000万円以上ある場合には、翌日から、また、貸株の平均残高が5000万円以上、もしくは投資信託の保有残高が5000万円以上あれば、翌月から大口とみなされます。手数料が安くなるほか、ポイントバックが倍の2%になるのです。
信用取引で5000万円作るのは大変かもしれませんが、投資信託で5000万円というのは、目標から考えても、けっして不可能な数字ではありません。こうして、取引金額が大きくなればなるほど還元率が高くなるというのは、高い目標を持つ人にとっては、嬉しいものではないでしょうか。
家族や友人を紹介してもポイントゲット
さらに、家族や友人を紹介しても、ポイントがたまります。紹介された人が口座を作成し、入金が終われば、200ポイントのポイントが手に入ります。さらに、各種取引次第では、最大3万円分ものキャッシュバックもあります。あまり知り合いを紹介する機会はないと思いますが、何かあった際には、ぜひ使いたい制度ですね。
マネックスポイント、SBIポイント等との最大の違いは?
実は、マネックスにはマネックスポイントが、SBI証券にはSBIポイントがあります。
しかし、これらのポイントと、楽天ポイントは、根本的に違うと考えています。では、何が違うのでしょうか。
それは、サービスの幅です。あくまで、マネックスポイントやSBIポイントは、証券会社、金融機関がメインのポイントです。
もちろん、取引によってポイントを得ることができるのはいいことですが、金融取引って、長期投資であれば、そんなにしないんですよね。
しかし、楽天ポイントの場合は、楽天市場、楽天トラベルはじめ、様々なサービスでポイントを得ることができますし、また、ポイントを使うことができます。
そのため、圧倒的に、ポイントを集めやすいんですね。無理なくポイントを貯めて使うという点では、楽天が一番だと言えるでしょう。ポイントが欲しいがために、無理な取引をしたりするのは、かえって本末転倒だと思います。
楽天ポイントの投資、どういったものがおすすめ?
では、楽天ポイントで投資をするなら、どういったものがおススメでしょうか。おすすめな投資信託を2種類ほど紹介します。
王道のインデックス投資
まず1つは、王道のインデックス投資でしょう。貯めたポイントが、投資信託になって、増えたとしたら、それはとても嬉しいことですもんね。
たとえば、楽天でも人気ランキング上位にいる、楽天VTI(楽天インデックス全米株式ファンド)や、楽天VT(楽天インデックス全世界株式ファンド)などは、はずれのない投資信託といえるでしょう。
他にも、eMAXISSlim 米国株式や、eMAXISSlim 先進国株式なんかも、インデックス投資としては王道といってよいでしょう。通常の投資同様、インデックスに投資するというのは、非常に理にかなっています。
アクティブ投資も、ポイントならあり?
もう1つ、ポイントという、貰ったものだからこそ、アクティブなファンドに投資するというのも手です。たとえば、ひふみプラスのようなファンドや、SBI小型成長株ファンドなど、リターン、リスクともに高くなりそうなファンドは、こういったポイントで買っていれば、値下がりしても不安になることは少ないかもしれません。
また、株式相場と逆相関の高い、金の投資信託を選ぶのも、ありかもしれないですね。
今、楽天証券がアツい?楽天ポイントで投資を加速させよう!(まとめ)
楽天証券が、ポイントで投資信託を買えるようになりました。他の証券会社と異なり、楽天は楽天市場や楽天トラベルなど、様々なサービスでポイントを提供しています。
そうやって集めたポイントで、資産運用ができるというのは素晴らしいですね。また、楽天証券自体でも、様々な方法を使ってポイントを貯めることができます。
ポイントで投資するファンドは、王道なところでいうと、やはりインデックスファンドでしょう。コツコツポイントを使って投資すれば、いつかバカにできない金額になるかもしれません。
もしくは、貰ったポイントだから、思い切って、リスク、リターンともに高い、アクティブファンドに投資するのも1つの手段かもしれませんね。
手順としては
1.「楽天クレジットカード」を普段の買い物に使うなどしてコツコツポイントを貯める
2.「楽天証券」で貯まったポイントで投資信託等に投資する
という感じで、少しずつではありますが、投資をしていくと良いでしょう。
楽天VTI(楽天インデックス全米株式ファンド)や、楽天VT(楽天インデックス全世界株式ファンド)などは、はずれのない投資信託と思います。
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