日本人はなぜ投資嫌いが多いのか?その理由とは?

今まで、個別仮想通貨や不動産など、もろもろのテーマで投資について解説してきましたが、そもそも、「なぜ投資をすべきなのか」という声も多くあるため、今回は、改めて「なぜ投資すべきか」について考えていきたいと思います。

そもそも「投資」とは何をさすのか

まず、投資とは何か、きちんと理解している、という人はどれくらいいるでしょうか。投資の歴史から紐解いてみましょう。

投資とは、大航海時代のヨーロッパで始まったと言われています。もともと、船を出して貿易をするには、一回一回多額の予算が必要でした。

そういった貿易を継続的に成り立たせるために、多数の出資者からお金を募り、利益が出た場合は利益を出資者に分配し、損失が出た場合は出資者全員が損失を受ける、という仕組みが生まれたのが、投資の始まりだと言われています。

世界で最初の株式会社は、この貿易を行う、イギリスの「東インド会社」になります。

この本質は、現代も変わっていません。現代も、対象となる事業や物品にお金を投じ、事業の儲けや物品の値上がりによって利益を得る形になり、これを投資と呼んでいるのです。

日本人が投資を敬遠する理由とは?

日本人は、投資に関する意識が低いと言われています。それはなぜでしょうか。

実際に、クラウドポートが行った調査によると、2018年のお金の使い方として、「投資・資産運用をする」と答えたのは、わずか18%です。「貯蓄をする」の35%と比べても約半分の数字であり、決して多い数字とは言えないでしょう。

では、なぜ、日本人は投資を敬遠するのでしょうか。その原因として、以下のようなものが挙げられます。

日本人はマネーリテラシーが低い 税金への知識

まず、日本人は、そもそもマネーリテラシーが低いと言われています。それはなぜでしょうか。

1つ、大きな要素として、源泉徴収制度というものが挙げられます。会社が勝手に税金や社会保険料を計算して、給料から差し引いた上で支払う制度です。

もちろんアメリカやヨーロッパでも同様の制度は存在します。

しかし、年末、簡単な書類を会社に提出して、税金の過不足を計算する年末調整の仕組みは、日本を除くとほとんどの国では見られないシステムになっています。

そのため、税金に関する意識が低いと言われています。実際、みなさんの中でも、自分がどういう税金を、いくらぐらい給料から引かれているか、理解している人は少ないのではないでしょうか。

税金への理解が少ないということは、逆に、自分の資産に対しても、理解が少ないと言えるのではないでしょうか。

また、まだまだ年功序列が強く、将来、給料が(わずかであっても)上がっていくという制度も、マネーリテラシーの低さを助長しています。

海外では、将来給与が上がる保証は、どこにもなく、そのため、資産形成を自分で考える必要があります。日本は、徐々に給与があがっていっていたため、あまり資産形成の意義を感じなかったのかもしれません。

相場が乱高低しやすく、資産形成に適した相場ではない

また、過去の相場を見ても、バブル期には4万円を超えた日経平均株価が、バブル崩壊後、リーマンショックを経て、1万円を切る価格になるなど、相場が乱高下しやすい傾向にあったというのも、投資を敬遠する理由の1つでしょう。

相場が乱高下するということは、短期的に儲けたり、損したりすることが増えると言うことです。

また、人は、儲かったことはすぐ忘れても、損をする恐怖というのはなかなか拭えるものではありません。

損をすることを恐れるあまり、投資に臆病になってしまう、そういった相場が多かったのも、マイナスに働いているでしょう。また、こういう相場で儲かる人というのは、短期投資を得意としている人たちです。

よって、投資=短期投資のイメージがついてしまった側面もあるかもしれません。

金融機関の複雑なサービス

最後は、金融機関の複雑なサービスです。マネーリテラシーが低い層をターゲットに、いくつかの金融機関は、金融機関が儲けるために、手数料が高く、複雑な金融商品を販売していました。

これにより、金融商品を買ったにもかかわらず、儲からないまま、手数料だけとられて損をしてしまった、という経験がある人も多いようです。

もちろん良質な商品もあるでしょうが、複雑な商品を売っていた金融機関があったことも事実です。最近では、金融庁主導で、顧客に長期投資を勧め、そのための金融商品を推薦する、といったような動きもありますが、一度ついたマイナスのイメージは、なかなか拭えないかもしれません。

日本人はなぜ投資嫌いが多いのか?その理由とは? まとめ

投資とは、資金を投じて、利益を得ることです。古くは中世ヨーロッパで始まった投資は、いまやみんなが参加できるサービスになっています。

しかし、日本人は投資を敬遠しています。その要因としては、そもそもマネーリテラシーが低いこと、また、日本の相場は乱高下しやすく、長期投資に向いていないということ、また、かつては、金融機関が自分たちの手数料を追うために、リスクの高い金融商品を販売していたため、投資=リスクが高いというイメージがついたことが原因でしょう。

しかし、投資は本当にリスクなのでしょうか。次は、投資のリスクについて、少し変わった角度から解説したいと思います。

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