ユーロ円130円突破、どこまで上がるのか?原因と傾向を分析

金利の上昇、ナスダック指数が下がりNYダウ指数が上がるなど、不安定な相場が続いています。また、ドル円が110円に迫る勢いで話題になってますよね。そんな中で、ひっそりと2018年以来の3年振りの高値を取ってきたのがユーロ/円です。

昨年のコロナショック後、5月に大底をつけてから上がり続け、この1年弱で約15円近く暴騰しています。一体どこまで上がるのでしょうか?

また、なぜここまで力強く上げているのでしょうか。今回は、ユーロ円の暴騰の原因や傾向、今後の見通しはどうなのかについて解説していきたいと思います。

ユーロ円が上がった原因

では、ここに来てなぜユーロ円が上がっているのでしょうか。主な理由を解説していきます。

それまでに、大きく下がっていたから

まず、今回の上昇は長期的に見ると、どの程度のものなのでしょうか?もう少し、長期間のチャートを見てみます。

引用元:Trading View

こちらはユーロ円の週足チャートです。かなりシンプルな理由にはなってしまいますが、それまでに十分下げていた→リバウンドの局面とも言えます。2018年頃からの高値から見ると約3分の2戻し程度の上昇なのが分かります。

また、チャートパターンとしては2016年頃の最安値から安値を切り上げている形になるので、もしかすると大底をつけて18年の高値である136円を目指す展開の様にも見えます。

ユーロが強いのか?円が弱いのか?

では具体的に今回の上昇はユーロが強かったのか?もしくは円が弱かっただけなのか?どちらが原因の上昇なのでしょうか。順番に見ていきましょう。

まず、各通貨の強弱を計るためによく用いられるのがDXY(ドルインデックス)やEURX(ユーロインデックス)などの指標です。ご存知の方も多いと思いますが、簡単にご説明させていただくと、これは複数の主要通貨に対する「その通貨の総合的な価値」を示す指標となっています。主要通貨バスケット(ドル、ユーロ、円、ポンド)に対する強さを反映するので、その通貨単体の強さが分かりやすいものです。

まず、EURXの日足チャートです。

引用元:MT4

コロナショックで大きく上下に振れた後、5月頃からは強い動きを見せましたが、現在は下げトレンドに入っていることが分かります。このことからユーロが強い訳ではないのかな。と考られます。

では次に、JPYXの日足チャートです。

引用元:MT4

まさに一目瞭然ですね。5月頃からずっと下げ続けています。特に去年の年末頃からかなり強い下げになっています。

これらからユーロ円の上昇は、『ユーロが特段強い訳ではなく、円がかなり弱いための上昇だった』ということが分かります。

円安の理由

では、なぜここまで円安が進んでいるのでしょうか。理由は政治的な面など様々あるでしょうが、以前の記事で少し触れた『消費税増税後は円安に』というシナリオも考えられます。

バイデン政権増税計画、その概要と株価や為替への影響について

 

前回、前々回の消費税増税後は円安に向かいました。今回はコロナショックがあり、アメリカの積極的な金融緩和政策を受けて急激なドル安などがあって少し複雑になってしまっているのかもしれません。

引用元:MT4

こちらは再度JPYXの日足チャートです。印があるのが、消費税増税があった2019年10月です。コロナショックの急騰はありましたが、基本的はそこから円安側に推移していることが分かります。

少しアノマリー的ではありますが、過去消費税増税後、3回中3回とも円安方向に向かっているので少なからず影響はあるのかもしれません。

ユーロ円の今後の見通しは?

では、ユーロ円の今後はさらに上げていくのでしょうか。もしくは、一旦押し戻されるのでしょうか。私は、このまま緩やかに上げていくのではないかと考えています。

見てきた通り、ユーロ自体にあまり強さはないのですが、それ以上に円が弱い状況がまだ続くのではないかと思います。理由としては、やはり株が好調なことが背景にはあるでしょう。有事の円買いとは昔からよく言われていますが、これだけ株高が続く状況なので、中々円高に振れる可能性は低いのではないかと考えています。

緩やかな上昇で前回高値である、136円を目指す展開ではないかと見ています。

まとめ

1年弱で約15円の上昇で3年振りの高値を取ってきたユーロ円。しかし、原因を深堀りしてみると、円安に原因があったことが分かりました。

もちろん、今後の世界情勢やオリンピック開催の有無、各国のコロナウイルスの対応などで大きく局面が変わることもあるかもしれません。ただ、明らかに円安傾向なのは事実です。

無理に天井を当てようとはせずに、流れに乗るトレードの方が楽に行えると考えています。

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