リップルの特徴、今後の見通し、関連ニュースについてまとめ【2021年6月】

仮想通貨が軒並み大きく暴落していますね。5月の月間の下落率はここ10年程で最悪の水準まで下落しているようです。

しかし、見方によっては今は買い場なのかもしれません。そこで、今後数回にわたって各コインに焦点を当ててご紹介していきたいと思います。ただし買いを推奨するものではないので、ご理解いただけますと幸いです。

今回は、日本で人気の高いリップル(XRP)について特徴や今後の見通し、関連ニュースなどをまとめてみました。

リップル(XRP)とは?

そもそもリップルとは、実は仮想通貨のことではなく、サンフランシスコに本社を置く「リップル社」が発行した送金・決済システム自体を『リップル』と言います。

そして、そこで使われている仮想通貨「XRP」を俗称として「リップル」と呼ばれています。

最初に、このXRPが誕生した際には1XRP=1円以下だったのですが、その後国際送金が素早く行える機能性などが高く評価されはじめ、徐々に価格を上昇させていきました。

XRPの特徴

では、XRPはどのような特徴があるのでしょうか?順番に見ていきましょう。

・中央集権的な仮想通貨

前述したとおり、XRPはリップル社から発行されています。一方、ビットコインやイーサリアムなどのコインは中央管理者がいない『分散型』と言われています。これには良い点、悪い点ありますが、最も大きな違いと言えるでしょう。

・発行枚数が多い

XRPの総発行枚数はおよそ1,000億枚となっており、ビットコインの発行上限である約2,100万枚と比べるとかなり多くなっています。

そして、その1,000億枚のXRPは2005年の段階で全て発行済みであるため、今後新規発行される予定はありません。
また、現在も多くの部分をリップル社と創業者が保有しているため、すべてが市場に流通していないといった点も特徴の1つです。

・マイニングを採用していない

通常ビットコインをはじめとした仮想通貨は、マイニング(採掘作業)によって新しい通貨を少しずつ市場に流通させる形式を取っています。一方、XRPは国際送金で利用されるたびに少しずつ消滅するという仕組みをとっています。これにより枚数が徐々に減っていくため、希少性が高まり、一定の価値が担保される仕組みとなっています。

リップルについてのニュース

次に、最近のリップルについてのニュースについて見ていきましょう。

【リップル裁判】裁判所が米SECの情報開示請求を却下

暗号資産(仮想通貨)XRP(リップル)の有価証券問題をめぐる裁判で、裁判所が米証券取引委員会(SEC)がリップル社に求めていた情報開示請求を却下したことが分かった。

SECは、XRPが有価証券に該当するかどうかについてリップル社が2012年頃より受けていた法的助言の記録等を求める申し出を提出していたが、Sarah Netburn米下級判事がこの要求は不適当と判断した格好だ。

引用元:COINPOST

仮想通貨ファンならご存知の方も多いと思いますが、通称『リップル裁判』と言われるリップル社が米証券取引委員会(SEC)に訴えらえていた問題で進展がありました。

これを受けて、リップル社側の弁護士は、裁判所の書状を公開し「SECにとっては大きな打撃」だとツイートしています。

米リップル社CEOがコンセンサスに登壇「株式上場はSEC訴訟が落ち着いてから」

米リップル社のBrad Garlinghouse CEOは26日、大型カンファレンス「コンセンサス」の3日目で登壇者として出演。各国の暗号資産(仮想通貨)規制情勢や、米SECとのXRP(リップル)の販売を巡る訴訟の進展や、今後のIPO(株式上場)の可能性についても言及した。

また、リップル社のIPOの可能性について聞かれたGarlinghouse氏は、株式上場したばかりのコインベースを「米国の仮想通貨業界におけるリーダー」と称賛。上場は仮想通貨業界にとって良い動きだと歓迎した上で業界への期待感を示した。ただ、現状SECとの訴訟が進行中であることから、「落ち着いてから検討する」と言及を控え、訴訟が終止符を打てば、仮想通貨規制の明確化や確実性につながると述べた。

引用元:COINPOST

こちらのニュースが5月27日。さきほどの裁判所が却下したというニュースが5月31日です。もしかすると、この先上場の話が出てくるかもしれませんね。

リップルの今後の見通し

では、最後にリップルの今後の見通しを考察していきます。

引用元:Tradingview

こちらはXRPの日足チャートです。現在は〇のように、綺麗なダブルボトムを形成しています。損切もしやすいですし、短期的には買ってもいいかもしれません。

引用元:Tradingview

長期でも見てみましょう。こちらはXRPの月足チャートです。最高値が2018年の3.3ドル(約360円)となっています。出来高も以前に近い水準まで増加しており、期待感の持てそうなチャートに見えます。

もし、最高値を目指すようであれば今からでも3倍になる可能性があります。また、先程あげた『裁判』『上場』この2点がどうなるかでかなり大きく価格が変動しそうです。

ただし、先日のコインベースの件もありますので、投資用語でもある『セル・ザ・ファクト(事実で売る)』ぐらいの気持ちの方がいいのではないかと考えています。

まとめ

少し変わった特徴を持つ仮想通貨リップル(XRP)。最も大きな特徴はやはり、中央集権的な通貨という点ではないでしょうか。

これには賛否あります。たしかに仮想通貨の良い点である非中央集権通貨としてのメリットは今後もありません。しかし、リップル社にはたしかな技術力と信用力があるのは事実と言えます。

また、『裁判』『上場』この2点がどうなるかが非常に重要なポイントと言えるでしょう。今後もリップル(XRP)から目が離せないですね。

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