仮想通貨が先月の大きな下落から少し回復していますね。しかし、全体的な相場としてまだまだ油断できない状況が続いています。
しかし、見方によっては今は買い場なのかもしれません。
そこで、前回から各コインに焦点を当てて特徴や今後の見通しなどをご紹介しております。前回はXRP(リップル)を取り上げましたが、今回は時価総額がビットコインに次ぐ第二位のイーサリアム(ETH)についてご紹介させていただきます。ただし買いを推奨するものではないので、ご理解いただけますと幸いです。
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イーサリアム(ETH)とは?
イーサリアム(通貨単位はETH)は、時価総額第2位(2021年6月現在)で推移しており、世界中から人気度が高く、日本でもよく知られている仮想通貨の一つです。「アルトコイン」の代表格と言えるでしょう。
イーサリアムの考案者はヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)という人物で、彼は若干19歳の時にイーサリアムを開発しました。現在はイーサリアム財団(Ethereum Foundation)が開発主体となっています。
イーサリアムの特徴
では、イーサリアムはどのような特徴があるのでしょうか?順番に見ていきましょう。
・通貨としてだけではなくプラットフォームとして機能
イーサリアムの最も大きな特徴としては、独自にトークンやスマートコントラクト(仲介者を必要とせず、取引(契約)を自動実行し、ブロックチェーンに履歴を記録できる仕組み)を開発できる「プラットフォーム」である点と言えるでしょう。
イーサリアムは通貨としてだけではなく、パソコンなどのOSのような働きをするものなので、そのブロックチェーンの上でアプリケーションを構築・稼働させることが可能となります。これにより、イーサリアムのプラットフォームを通してあらゆるアプリケーションの開発や実行が行えるため、仮想通貨を活用した新しいインフラとして機能しているという
・発行上限と半減期がない
ビットコインなどの多くの通貨は、発行上限が設けられています。それにより希少価値が出るよう最初から設計されています。そして発行上限がある通貨では、マイニングにも『半減期』というものが設けられており、徐々に採掘される仮想通貨の量を制限する仕組みがあります。
一方で、イーサリアムは、発行上限のない仮想通貨のため、半減期もありません。 これにより長い間イーサリアムをマイニングを続ける理由になるため、今後も安定して供給されるということが予想されます。
・DeFi(分散型金融)の拡大
以前の記事でも取り上げたDefi市場は2020年急成長を遂げました。
これは、スマートコントラクトの利用例の一種です。DeFiはスマートコントラクトを利用することで、仲介者を入れずに金融サービスを当事者同士で直接取引することを可能にしています。
イーサリアム系の暗号資産(ERC20トークン)を金融アプリケーションで運用することで金利やトークンを得る、「イールドファーミング」や「流動性マイニング」が投資家の間で利用されています。
イーサリアムについてのニュース
次に、最近のイーサリアムについてのニュースについて見ていきましょう。
仮想通貨イーサリアムが消費電力を99%削減する仕組みへの移行を発表
暗号資産(仮想通貨)はマイニングに大量の電力を消費するため、地球温暖化への影響が懸念されています。このためイーロン・マスク氏がドージコインの省電力化に取り組むなど、電力消費の問題を解決しようとする取り組みが行われています。新たにイーサリアム財団のCarl Beekhuizen氏はブログの中で、イーサリアムの電力消費を99%以上削減する仕組みへの移行を発表しました。
引用元:Gigaine
先日、テスラのイーロン・マスク氏の発言を受けて、早速イーサリアム財団は対応を見せています。これには、好印象を持つ投資家も多いのではないでしょうか。
イーサリアムの今後の見通し
では、最後にイーサリアムの今後の見通しを考察していきます。
引用元:Tradingview
こちらはイーサリアムの日足チャートです。先月の大きな下落から現在は、一旦の底の様な動きを見せています。ただ、ここで買うのは少し怖い気もします。
引用元:Tradingview
長期視点でも見てみましょう。こちらはイーサリアムの月足チャートです。見ていただいて分かる通り、先月5月の足がかなりインパクトのある足となっています。
これだけ見ると、ここから買うのはかなり勇気がいるなという印象です。
ただ、DeFi市場などもあり、仮想通貨の中でも将来性の面ではかなりある部類だと考えているので、下がってきたところで少しずつ買っていきたいなと考えています。
まとめ
ビットコインに次ぐ第二位の時価総額を誇る『イーサリアム』の特徴など見てきました。アルトコインの代表格というのはしばらく変わりはないように感じました。
また、今後にも期待できそうな材料等があり、仮想通貨でポートフォリオを組む際には、必ず入れておきたい通貨だと考えています。
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