賢人たちの投資法を紹介。彼らは何を考え、投資するのか:ウォーレン・バフェット編
投資というのは、実に難しいものです。実際私も、いろいろな投資方法を試してきました。成果は、出たりでなかったりです。過去、うまくいった投資もあれば、失敗した投資もあります。リーマンショックの時のように、大きく資産を失った経験もあります。
世の中には、「投資の神様」と呼ばれる人が何人かいます。投資の神様と呼ばれる人たちは、過去、経済環境が激変してきたにもかかわらず、投資で成功をおさめ、今の地位を築きました。
今回は、過去の投資家たちの投資法を学ぶことで、我々サラリーマン投資家が、いかにして長期的に資産形成をしていくべきかについて、考察したいと思います。第一回は、投資家として世界で最も有名であろう、ウォーレン・バフェットを紹介します。
ウォーレン・バフェットとは、どのような人物なのか
ウォーレン・バフェットは、1930年生まれの投資家です。現在も存命であり、アメリカ最大の投資会社「バークシャー・ハサウェイ」の筆頭株主件CEOを務めています。
約8兆円もの資産を保有しており、長者番付ではビル・ゲイツに次ぐ2位になっています。あまり知られていない話ですが、バークシャー・ハサウェイはもともと繊維会社であり、1965年によりバフェットに買収されました。繊維事業の立て直しに、バフェットは実は失敗しているのです。
また、投資家としての側面の他に、多くの慈善事業への寄付なども行っています。バフェット氏に関する本は沢山でているため、人物が気になった場合、そういった本を買ってみるのもいいかもしれません。
バフェット流の投資術とは?
バフェット氏の投資手法に関しても、いろいろな情報があり、雑誌やネットなどで、目にすることも多いでしょう。バフェット氏の投資手法は、基本的には、「バリュー投資」になります。
バリュー投資とは、比較的割安な株を選んで、長期保有することです。
バフェット氏は、株主への手紙の中で、このように記しています。
「投資家の目的は、簡単に理解できる事業を行っていて、5年後、10年後、20年後に今よりもっと稼いでいる企業の株式を適切な価格で買うことである」
これはつまり、「自分が事業構造を理解できること」「長期的に競争力があること」「今、割安であること」の3つが重要であると考えているのです。それでは、3つについて、少し解説していきましょう。
自分が事業構造を理解できること
これは、テクニカル投資ではなく、企業の本質を見る、ファンダメンタル投資を行う、ということです。バフェットは、自分で決算書や財務諸表を読み込んで、納得できた企業にしか投資をしません。我々がすべてこの姿勢をとるべきかどうかというのは別の話ではありますが、買う前に情報をとることはした方がいいかもしれませんね。
長期的に競争力があること
バフェット氏は「ワイドモート」という言葉をよく使います。直訳すると、「深い溝」つまり、参入障壁が高いことを意味する言葉です。
バフェット氏が考えるワイドモートとは、以下のような企業です。強いブランド力を持ち、かつ、長期的にニーズがある製品を扱う企業や、一定の地域において独占力を持っている事業などです。
前者でいうと、コカ・コーラ社やジレット社(今はP&Gに吸収されましたが)などがバフェット銘柄の代表格でした。コカ・コーラは世界中で飲まれており、代替不可能である。そのため、長期的にブランド価値は維持されるだろうという考え方です。
後者でいうと、小売り事業や鉄道事業が当てはまります。バフェット氏は以前は、小売り銘柄への投資を得意としていました。今はアマゾンなどの台頭で、小売業への投資は難しくなっているようですが、この考え方は、我々も参考にすることができるでしょう。
今、割安であること
これは、普通に考えて、投資家として当たり前の話です。誰だって安いときに買い、高い時に売りたいものです。しかし、これが難しいのは、投資経験者であれば、誰もが理解していることでしょう。
考え方としては、「割安かどうか判断する指標を知る」ということでしょう。PERやPBRなど、株式の割安度を図る指標というのはいくつもあります。それを自分なりに勉強して、判断するほかありません。
また、もう1つとしては、「悪いニュースが出て株価が下がったときは、本質的に悪いニュースかどうか考える」ことです。
株価は世の中のニュースを過剰と言ってもいいほど反映させます。たとえば2018年3月のFacebookのニュースで、Facebook社は大きく株を下げましたが、業績には影響ありませんでした。このように、悪いニュースの時に、買い時か、売り時か判断することが、割安株を買うポイントだと言えるでしょう。
関連記事:個人情報が流出したfecebookの今後の株価の見通しは?買い時かなのか?
まとめ
バフェット氏は、アメリカ最大の投資会社、バークシャー・ハサウェイの筆頭株主件CEOで、「投資の神様」と呼ばれています。
彼の投資手法は、バリュー投資と呼ばれる手法です。簡単にいうと、「自分で事業構造を理解できる」「長期的に競争力がある」「割安な」株を選んで投資する、という手法です。簡単に言っていますが、実践するのはとても難しいです。我々としては仮説検証を繰り返すしかないでしょう。
バフェット氏の考え方については、これ以外にも、非常に参考になる部分が多いので、澱に触れて紹介していきたいと思います。
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