サラリーマンは積立長期投資すべき!その理由とメリットについて

前回は、サラリーマンが投資をするための「目的」について解説しました。

投資において大事なのは、「目的を設定する」ことです。ゴールとすべき金額、投資にかけれる年数、投資にかけることができる元本が決まれば、「72の法則」を使って、必要な利回りが計算できますし、利回りを得るために必要な投資方法というのが決まってきます。

たとえば年利1%でよければ、債券投資で十分でしょうし、利回り10%が必要であるならば、リスクの高い投資が必要かもしれません。

サラリーマンは、サラリーマンの生活を豊かにするためでなく、サラリーマン後の生活のために投資をすべきです。たとえば今月10万得ようと思うと、法外な利回りか法外な元本が必要になり、現実的ではありません。それなら副業をした方が効率的です。

給与所得を生かしながら、将来のために投資することが理想的でしょう。

前回の記事⇒サラリーマンにとっておすすめの投資法とは?失敗しないためのゴール設定

今回は、前回の「サラリーマンは長期投資すべき」について深堀りしていきたいと思います。

サラリーマンの投資家としての最大のメリットは?

以外と知られていないことですが、サラリーマンという属性は、実は、投資家として最も大きなメリットを2つ持っています。

1つが、安定した給与所得があることです。確かに、昨今、サラリーマンの安定した年功序列型の賃金構造が崩れつつあるかもしれません。また、終身雇用についても、いつなくなるかわからないという意味では、特に20代、30代の若いサラリーマンは、自分のことを安定していると思っていないかもしれません。

しかし、サラリーマンは、ある程度毎月キャッシュフローが入ってきます。これは非常に大きなメリットです。

なぜなら、ある程度月の収支が計算できるからです。つまり、計算さえすれば、毎月投資用資金を捻出できるからです。もし、毎月の貯金ができない、生活するのにいっぱいだ、という人がいれば、それは生活方法か、仕事を見直した方がよいでしょう。(20代の新卒のころは話が別ですが…)その意味で、サラリーマンは恵まれています。

もう1つは、サラリーマンは、「会社」という信用があるということです。

別の記事で、機会があるときに説明しようと思いますが、信用がないとできない投資というものは、いくつか存在します。そういう観点で、サラリーマンは、会社という後ろ盾を元に、信用を形成することができます。これもサラリーマン投資家の最大のメリットです。

サラリーマン投資家に適しているのは、積立投資の長期投資

サラリーマン投資家がするべき投資は、積立投資の長期投資です。積立投資、長期投資のメリットについて説明しましょう。

積立投資のメリットは、リスクを分散できることです。たとえば、株に投資する場合を考えてみましょう。株は、高いときも、安いときもあります。今、買おうと思っている株の値段が、高いか安いかは、そのタイミングでは誰もわかりません。

ただ、毎月、または毎年積立することで、高いときも安いときも、株を買うことになります。つまり、リスクを分散することができるのです。

確かに、安いときに株を買って、高いときに株を売るというのは、投資家であれば誰しもが理想だと考える投資法です。

しかし、株価をはじめ、投資する商品の価格は、誰にも正しい予想をすることができません。仮に正しい株価がわかったら、その株の株価は一瞬で正しい株価に値上がりし、投資妙味がなくなってしまうでしょう。

「未来がわからない」という状況において、積立投資はリスクを分散する方法であり、毎月キャッシュフローがあるサラリーマンと相性がいいと言えるでしょう。

また、長期投資のメリットは、長期で物事をとらえられる、つまり、統計的な数字に近づいていく可能性が高くなる、ということです。たとえば、今年に入って見ると、日本株の株価は安定していません。

しかし、過去40年で見ると、間違いなく日本株の株価は上昇しているのです。アメリカ株や、金や原油、不動産などの商品も、長期で見ると価格は上昇しています。

これは、経済活動を行うことで、GDPが成長していること、そして、それに伴い、インフレが進んでいるということが要因になっています。今後も、この資本主義の状況が大きく変わらない限りは、長期的に見れば、世界の資産の価値は上がっていくことが予想されます。長期投資は、この恩恵を最大限受けることができるのです。

投資は若いうちからがおすすめ

投資は若いうちからがおススメです。早ければ早いにこしたことはありません。それは、上記のように、積立投資、長期投資を長い期間続けることができることに加え、もう1つメリットがあります。

それは、投資の経験、知識をより多く積めるということです。投資の経験や知識は、一朝一夕に身につくものではありません。誰だって、投資での失敗を繰り返しながら、自分に合った投資法を見つけていくものです。この経験、知識をより多く得るためにも、できるだけ若いうちから投資をすることがおススメです。

投資の意義を考える~サラリーマンは「長期投資」が理想的! まとめ

サラリーマンは、実は投資をするには恵まれた環境です。なぜなら、投資に必要なタネ銭が、毎月給与と言う形で入ってくること、そして、サラリーマンは会社の名前を借りて信用形成ができるからです。

サラリーマンは、このような特性を生かし、長期投資の積立投資をすることがおススメです。積立投資でリスクを分散しながら、長期投資をすることで、長期になればなるほど、確率的に資産価値が上がる、という投資の原則を利用することができるからです。

また、これに加え、投資の知識や経験も、一朝一夕に身につくものではありません。投資知識は、失敗を繰り返しながら、長期的に自分にあった投資スタンスを見につけていくものです。そういう観点においても、投資は若いうちから始めることがおススメでしょう。

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