2019年に考える、年間利益5%を目指す投資法とは?
あけましておめでとうございます。2019年において、皆さまがますます投資を通じて人生を豊かにできますように。
というわけで、年も明けたので、このブログのテーマである、「毎年5%で運用して、将来的に2億円を目指す」ということについて、よく考えていきたいと思います。
特に、2018年から株を始めた人の中には、投資で損をした、という人もいるかもしれません。
投資というのは、どうしても景気に左右されます。なので、短期的なパフォーマンスを追いかけても、あまりいいことはないかもしれません。
そういった点も含めて、5%をきっちり取っていくための投資法について解説したいと思います。
2018年は日本株も米株もマイナスだった
重ね重ねいいますが、2018年に投資を始めて、プラスで終わった、という人は少ないと思います。
関連:2018年の相場をデータを元に振り返ってみます。(2019年の株価も予想)
私も2018年のパフォーマンスはマイナスでした。
なぜでしょうか。それは、市場そのものがマイナスだったからです。
ここでもう1度、日経平均とS&P500の、年間のパフォーマンスを見てみましょう。
このように、アメリカの株式が日本の株式より若干パフォーマンスが高かったかな、くらいで、基本的にはどちらもマイナスでした。
なので、投資をしてマイナス、というのは、実は何も不思議なことではないのです。
投資結果がマイナスでも、安心して良い理由とは?
投資結果がマイナスでも、悲観的になることはありません。それは一つに、各市場とも、長期で見れば、プラスで成長してきた、という背景があるからです。
たとえば、アメリカのS&P500の年平均リターン(配当込み)を見ると、計測可能な1871年から見ると、以下のようになっています。
グラフだけだとわかりづらいので、表でも説明しましょう。
20%以上成長している年を青枠でハイライト、マイナス成長だった年を赤枠でハイライトしています。
20%成長している年は45回あります。
一方、マイナス成長している年も40回あるのです。これは148年という長い歴史の話です。
直近の28年で見ても、20%以上成長している年は10回あり、一方、マイナス成長だった年も5回あるのです。
148年の平均で見ると、年平均成長率は9.15%と、目指すべき5%を大きくアウトパフォームしています。
このように、短期の視点ではマイナスであっても、長期的にプラスになるのが、株式市場のいいところです。
なので、もし、長期投資家であるならば、短期で下がっている時は、むしろ買い時だととらえて、追加投資をすべきではないでしょうか。
長い歴史の中で、マイナス成長が続いた年というのは、最長でも4年なのです。(1929年~1932年の世界恐慌の時です。)私たちが今行おうとしているのは、20年、30年の長期投資なのです。
それでも安定した資産形成を行うためには?
とはいえ、わかっていても、下落相場に立ち向かうのは、とても勇気がいることです。
またプロスペクト理論を見ても、マイナスの時とプラスの時の投資行動は、心理的に変わる可能性があるため、やはり安定して投資を続けるという観点では、少しでも利益を出していきたい、と思うのは、決して間違いではありません。
では、プラスを出すためには、どうすればいいのでしょうか。
それは、利益についての考え方をきちんと理解することでしょう。
利益というのは、2つあります。1つは、実現利益です。もう1つは、未実現利益になります。
実現利益というのは、実際に確定した利益のことです。
たとえば、配当で得た利益や、売却した際に得た利益は、実現利益と呼ばれます。一方、未実現利益とは、含み益のことですね。
利益は、確定して実現利益にならない限り、いわば机上の空論です。逆にいえば、含み損というのは、実は、確定損失ではないのです。
そういう意味で、実現利益をしっかり狙っていくことが、5%の利回りを出すポイントになるといえるでしょう。
では、どうやって、年間実現利益5%を目指していけばよいのでしょうか。
1つのヒントとして、インカムゲイン(配当)が5%以上ある銘柄、というのを買うというのがあります。(正確には確定利益には税金が発生するので、税引き後5%になりますが)これを続ければ、少なくとも、投下した元本に対して、5%以上の利益を出すことは可能になります。
また、5%とはいかなくても、3%のインカムゲインを出しつつ、含み益を上げていく、という方法でもよいかもしれません。ある程度、配当で利益を確定させていくというのは、投資の観点において、ある意味で非常に有効と言えるのです。
2019年に考える、年間利益5%を目指す投資法とは?
2018年に投資をはじめた人の中には、パフォーマンスがマイナスだった人もいるかと思います。
しかし、今年は市場全体がマイナスだったので、悲観する必要はありません。
長いS&P500の歴史の中でも、マイナスだった年は40年もあります。それでも、長期で見ると、約9%はリターンを出しているのです。逆に、下がった今は買い時だと言えるでしょう。
しかし、投資家心理としては、ずっとマイナスのままというのは避けたいところですよね。
そこで、配当や売却益など、「実現利益」で5%を目指していく、という方法もあります。特に配当は、確実に実現利益として資産にはプラスに働きます。配当5%以上の銘柄というのは探せば結構ありますし、一部こういったところでポジションをとってもよいかもしれません。
次回以降は、実現利益5%が可能な投資について、それぞれ銘柄別に解説したいと思います。
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