2018年最高の1バレル=100ドル越えも?投資のチャンスか?原油価格の見通し

原油価格2018年9月

最近また、原油価格が高騰しつつあります。

WTI原油先物価格は、7月に1バレル=75ドルをつけたのち、いったんは価格が落ち着き、1バレル=65ドル前後で推移してきましたが、ここにきて、再度上昇基調を見せ、1バレル=70ドルを超えようとしています。

今後、石油価格は、どのような動きを見せるのでしょうか。

原油価格を構成する要素に踏み込んで、解説したいと思います。

原油価格はなぜ65ドルで反発した?

まずは、今回、原油価格が反発した要因について、解説しましょう。

ここには、マクロ経済の要因が大きくかかわってきています。下記は、2017年の石油生産量のランキングになります。

原油生産量の多い国
(出所:キッズ外務省 )

この数字をみて、びっくりする人も多いのではないでしょうか。

石油と言えば、サウジアラビアやイランなど、いわゆるOPECと呼ばれる、中東の国の算出量が多いイメージを持っていた人も多いと思います。

確かに中東はいまだに主要な産油国です。しかし、今や世界最大の産油国は、アメリカ合衆国なのです。

それには、いわゆる「シェール革命」が関係しています。

アメリカの石油生産の大部分は「シェールオイル・シェールガス」と呼ばれるものになります。

これらは近年の技術開発により、生産が可能になったものです。これらが米国を石油生産量最大の国に押し上げました。

シェール革命は、今まで採掘できなかった石油の採掘を可能にした一方、シェールオイルは従来の採掘に比べコストがかかることは否めません。2015年以降、石油価格が下落したときは、多くのシェールオイル事業者が赤字に陥りました。

現在、アメリカの事業者の多くは、原油価格が60ドル以下だと、採算が合わないといわれています。65ドル以下に範囲を広げても、約半数の事業者が、採算が合わないと言っています。

今、シェールオイル含め、アメリカの石油事業者は、65ドル以下だと、ビジネス上採算が合わないのです。

この、アメリカのコストが価格すべてに影響するわけではありませんが、最大の産油国であるアメリカの生産コストは、原油価格に大きな影響を与えているのです。

今回、65ドルで反発したことは、アメリカの生産コストによる部分も大きいでしょう。

今後、原油価格は80ドル越え、100ドルも見える?

では、今後、原油価格はどのように移行していくのでしょうか。様々な角度から見ていきましょう。

現在、原油価格は、調整期間を抜け、70ドルを超えようとしています。下記のチャートを見てみましょう。
(原油の5年チャートになります。)

原油価格2018年9月
(出所:楽天証券 )

2015年に100ドルを割ってから、原油価格はしばらく低迷が続いていました。

しかし、トランプ政権になってから、アメリカの景気回復とともに、原油価格は上昇しています。

現在、原油価格は、アメリカの影響を大きく受けています。それを、生産、消費の側面から見ていきましょう。

まずは、アメリカの生産コストです。現在、アメリカは好景気に沸いています。

つまり、労働者のコストも上昇しているのです。現在は、生産コストは65ドルを超えて、70ドルに迫る勢いといわれています。最大の産油国のコストが上がるということは、原油価格も引き続き上昇する可能性があることを示唆しています。

さらに、消費の面でも、アメリカの好景気は原油価格を後押しします。なぜならば、アメリカ合衆国は、世界最大の石油消費国でもあるからです。そのアメリカの景気がいいということは、原油の需要が高まるということです。トランプ大統領は、先日、石油価格高騰の可能性があるとして、戦略備蓄石油を放出しました。

しかし、戦略備蓄石油のインパクトは、あくまで一時的なものです。逆に、今後備蓄を行う必要があるとして、将来的には、さらに原油が買いであることを示唆しています。

また、新興国の経済が不安定なことも、原油価格にはプラスの影響を与えます。

現在、トルコショックをきっかけとして、新興国通貨は売られる傾向にあります。そうすると、国内産業は弱体化します。つまり、新興国の石油の生産が不安定になるのです。

実際、イランやベネズエラにおいては、OPECが増産をすることを決めても、経済基盤が不安定なことから、減産となる見通しになっています。

さらには、通貨安であれば、ドル建てで輸出ができる原油価格は、高止まりする傾向があります。新興国の側面からも、原油価格は今後あがっていく可能性があるのです。もしかすると、1バレル=100ドル越えも、夢ではないかもしれません。

●2015年以来となる、最高の1バレル=100ドル越えも?今後の原油価格の動向は?

原油価格は、1バレル=65ドルで反発したあと、上昇傾向にあり、現在は70ドル前後です。65ドルというのは、世界最大の産油国となったアメリカの生産コストであり、今回も、アメリカの生産コスト近辺で反発した形になりました。

現在、アメリカは好景気が続いています。つまり、生産サイドで見ると、労働コストがあがり、これは原油価格にプラスの影響を与えます。また、消費サイドから見ても、アメリカの好景気は石油消費を後押ししています。

これも原油価格にはプラスに働きます。さらに、新興国の経済が不安定なこと、ドル高になっていることも、現在の石油相場にはプラスに働いていると言えるでしょう。

もちろんシリア情勢など、石油価格に影響を与える要因はほかにもあるため、決して右肩上がりが続くとは限りません。しかし、現在のこの情勢は、少なくとも原油価格においてはプラスの影響を与えているのではないでしょうか。

※原油価格高騰を見込んで投資をお考えの方は以下の記事をご参考
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