ZMLPの株価が高騰中!高配当も期待できる評判の海外ETFを解説

ZMLP株価チャート

超高配当も期待できる?MLPのETF、ZMLPを紹介

ここ数日、原油関連の見通しや、ETF、そしてCFDを使った投資など、昨今の原油価格の乱高下を受けて、どのように考えるべきか、どのように投資すべきかについて解説してきました。

原油先物ETFであるUSOは、原油価格が上がるにせよ下がるにせよ、ベンチマークとの乖離が大きい事から、現時点での投資は避けた方が賢明かと思われます。

参考:原油先物ETFのUSOの株価が大暴落!上場廃止の可能性は?

そんな中、原油、エネルギーに投資できるETFとして、1つ注目したいのが、ZMLPです。

ZMLPは、MLPを中心に組成しているETFになります。ZMLPとはどういうETFなのか、投資妙味はあるのかについて、解説します。

ZMLPとはどういったETFか?

ZMLPというETFを聞いたことはありますでしょうか。あまり耳慣れないETFかもしれません。

ZMLPは、正式名称をディレクション・ザックスMLP高配当(Direxion Zacks MLP High Income Shares)といい、Zacks MLP Indexに連動する投資成果を目指すETFになります。

Zacks MLP Indexとは、Zacks独自の手法で、25のMLPを選定した指数になり、S&P500やその他指数を上回ることを目標としている指数になります。

これだけだとピンとこないですよね、ZMLPを理解するには、そもそも「MLPとは何か?」をきちんと理解する必要があります。MLPについて解説していきましょう。

MLPとはそもそも何か?

MLPは、マスター・リミテッド・パートナーシップの略になります。

米国において、共同投資事業の形態の1つに、リミテッド・パートナーシップがあります。

このうち、総所得の90%以上をエネルギーや天然資源関連、または不動産などの特定の事業から得ており、かつ、その出資持分がニューヨーク証券取引所やNASDAQなどの金融商品取引所に上場されているものをMLPと呼びます。

このMLPは、REITに非常に近い性質を持っています。REITが不動産が主な収益であるのと同様に、MLPは資源やエネルギー関連(実際はパイプラインの運用等)が主な収益であること、また、収益の大半を投資家に分配する必要があることなどが共通点であると言えるでしょう。

一つ大きな違いは、REITは投資法人という形をとるのに対し、MLPはリミテッド・パートナーシップという形をとっていることでしょうか。

ただ、リミテッド・パートナーシップという形であれ、投資法人という形であれ、我々がETFを通じて投資する場合は、そこまで影響がないと言えるのではないでしょうか。

ZMLPの構成銘柄、株価、配当利回りは?

では、ZMLPについてもう少し深く見ていきましょう。

ZMLPの構成銘柄

まずは構成銘柄からです。構成銘柄はすべてMLPなので、基本的には日本で個別の銘柄を買うことは難しくなっています。(扱っている証券会社が少ないため)。

また、構成比は比較的均等に割り振られている状況ですね。

投資信託組入れ上位銘柄
名称 数量 ファンドの割合
47.84 千 2.10 百万 6.12
100.71 千 1.95 百万 5.67
58.40 千 1.89 百万 5.50
161.57 千 1.85 百万 5.39
151.49 千 1.80 百万 5.25
36.88 千 1.76 百万 5.12
39.90 千 1.73 百万 5.03
74.94 千 1.70 百万 4.95
96.94 千 1.62 百万 4.71
97.88 千 1.60 百万 4.67

(出所:Bloomberg https://www.bloomberg.co.jp/quote/ZMLP:US

ZMLPの株価

続いて株価です。2020年4月に8株を1株にする株式併合が行われました。

そのため今は50ドル前後で推移しています。以下は5年チャートです。同ETFは2014年に上場したETFになりますが、そこから右肩下がり、さらに今年に入り大きく下げています。

現在は5年前の-80%の水準となっています。

ZMLP株価チャート
(出所:Bloomberg )

ZMLPの配当利回り

最後に配当利回りです。配当金ですが、ここ数年は1株あたり12.8ドル、1回あたり3.2ドルでした。2020年3月の分配金は2.4ドルと、2020年に入り0.8ドル減っています。

それでも、現在の利回りだと配当利回りは脅威の19%になります。5年で元がとれてしまうレベルですね。12.8ドル換算だと20%を超える配当利回りとなっています。

ZMLPに投資すべきかどうか?

では、こういった超高配当が魅力のZMLPですが、投資対象としてはどうでしょうか。

私としては、短期としては投資対象として魅力的、ただ長期的にはおすすめできないETFだと思っています。

1つがキャピタルゲインが非常に得づらい構造になっていることです。

一般的に、株式の場合、企業の利益が配当および株価の上昇の源泉です。REITの場合は、理論的には利益は株主に還元しつつ、土地の値上がり等がキャピタルゲインの要因になります。

しかし、MLPの場合、利益はほぼすべて分配金という形で還元されます。

一方、MLPが保有する資産が値上がりするケースは少なく、キャピタルゲインの上昇が見込めないからです。

ZMLPは一部原油と価格の相関がみられますが、株式とはそういった点が根本的に異なる点は注意した方がよいでしょう。

もう1つは減配リスクです。ZMLPは上場来減配を繰り返しています。

こちらは原油市況に左右されがちなビジネスです。現状の商況では利益を安定的に出すことは簡単とは言えず、よってインカムゲインの面でも非常にネガティブであると言わざるを得ません。

これらの理由により、長期的に投資することには反対です。一方、原油価格の反発を狙った短期的な投資なら、ありかもしれませんね。

まとめ

一時配当利回りが20%を超えたことで注目を集めたZMLP。エネルギー関連のリミテッド・パートナーシップという形のETFである同ETFは、原油価格の下落もあり、配当利回りが高く、一見魅力的に見えます。

しかし、インカムゲインの増加、およびキャピタルゲインが期待しづらい銘柄であり、長期的な投資にはおすすめできません。原油の戻りに期待するのであれば、持っていてもいいかもしれませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です