最近、少額から始める少額投資ツールが巷を賑わせています。
こういったツールの走りとしては、ワンタップバイが有名でしたが、最近は、いろいろなツールが出てきており、大手証券会社も参入しています。
こういったツールは、確かに、気軽に投資を始める、という点では便利ではないでしょうか。しかし、実際には、メリット、デメリットがあります。
今回は、FROGGY(フロッギー)について、解説したいと思います。
Contents
少額投資アプリは戦国時代に突入?
まずは、FROGGY(フロッギー)の紹介に入る前に、少額投資アプリについて解説したいと思います。
少額投資アプリは、今や、様々な種類のアプリがでています。そして、それぞれが、大手証券会社等を後ろ盾に、ユーザーを増やしています。
たとえば、いち早く少額投資アプリを始めた「ワンタップバイ」には、みずほ証券が株主として入っていますし、おつり投資で一躍有名になった、「トラノコ」は、野村総合研究所やニッセイキャピタルなどの出資を受けています。
また、SBI証券の「ネオモバイル証券」も人気を博しています。
そんな中、大手証券会社である、SMBC日興証券が独自で始めたアプリが、この「FROGGY(フロッギー)」になるのです。
少額投資アプリ各社比較表
少額投資アプリ各社手数料や特徴をまとめた表です。
サービス名 | 証券会社 | 手数料等 | 最低投資料 | 特徴 |
FROGGY | SMBC日興証券 | 買い手数料無料 売り手数料0.5% | 500円 | 解説記事から勉強しながら株が買える。 NISA枠も利用可能。 |
SBIネオモバイル証券 | SBI証券 | 月額220円~ | 1株から取引可能 (500円以下) | Tポイントからでも投資ができる。 |
トラノコ | 野村総合研究所 ニッセイキャピタル | 運用報酬0.3% 監査費用等手数料0.1% 売買手数料0.06%~0.1% | 5円 | 毎日のおつりを5円から投資できる。 投資できるのは3種類のファンドのみ |
ワンタップバイ | みずほ証券 | 無料 | 月額1,058円 | 米国、1株から申し込めるIPO等。 少額から様々な投資ができる。 |
FROGGY(フロッギー)の特徴・メリットは?
では、FROGGYの特徴を紹介しましょう。
FROGGYは、500円から投資を始めることのできる少額投資アプリです。
これまで、証券取引所の株は、100株や1000株といった単元単位で買うことが普通でした。
証券取引所の株は100株単位で買えるようになったものの、1株に集中するのはリスクがあるため、株を始めるのには、数十万、数百万円の資金が必要なことには変わりがない状況です。
そういった状況を打破し、簡単に投資を始めてもらえるようにしたい、という思いで始まったのがFROGGYを中心とした少額投資アプリになります。
FROGGYも500円から投資を始めることができます。
FROGGYにはいくつか特徴・メリット・でめがあります。そのうち代表的なものを紹介しましょう。
記事から株を買える
FROGGYの特徴として一番のものは、「記事から株を買える」ということでしょう。
株を始めたばかりだと、なかなかどの銘柄を買っていいか、というのはわからないですよね。
そのため、FROGGYでは、株に役立つ情報を、読み物形式で提供しています。
そして、その記事から、気になった株の取引画面に移動することができ、簡単に株を買うことができるというのです。
現在、記事はいくつか用意されています。
「優待名人」として知られる桐谷さんの他、実際の投資家のインタビューなど、他にはない記事を読むこともできます。
コンテンツから入る投資というのは、他社と差別化できているのではないでしょうか。
- STEP.1フロッギーTOPページで見たい記事を選択
- STEP.2チャート分析の基本の記事を見る
- STEP.3記事内で紹介されている銘柄をタップできます。
- STEP.4そのまま気になる銘柄を少額投資可能
投資や経済に関する記事を読み、勉強しながら実際に投資もできます。
投資初心者の人にとっては特におすすめのアプリですね。
FROGGY(フロッギー)の手数料:買うときの手数料は0円
もう1つ大きな特徴として、買うときの手数料は、100万円までなら0円、です。
ただし、100万円以上の場合は、1%の手数料がかかります。
買い付け手数料がかからないというのは大きな魅力ですね。
この投資の場合、大きな金額の投資は想定していないでしょうから、基本的には0円で買いつけができるということでしょう。
コストというのは低ければ低いほど良いです。
その観点から、フロッギーは大きなメリットを持っていると言えるでしょう。保有コストももちろん0円です。
ただし、売却時には0.5%の手数料がかかります。
売却時は0.5%と、かなり割高になっている点は注意したほうがよいでしょう。
注文金額 | 買い手数料 | 売り手数料 |
100万円以下 | 0% | 0.5% |
100万円超 | 1.0% | 1.0% |
配当金もきちんと出る
また、少額投資ですが、配当金は持ち株に合わせて出ます。単元未満だと配当金が出ない、というケースもありますが、FROGGYは保有している株数に応じて配当金がでるようです。
配当金の再投資も可能なので、着実に資産を育てていくことができそうですね。
株主優待についても、単元に達したら、もらうことができます。
FROGGY(フロッギー)のデメリット 2つの悩みとは?
では、FROGGYは、投資家が使うのに優れているのでしょうか。
個人的には、2つの課題があると考えています。
少額投資と手数料の高さ
1つは、少額投資という制度です。
たとえば、週1000円ずつ投資したとしましょう。
これを仮に5%で運用したとすると、40年でようやく600万円です。
積み立て投資先として使うのは、ちょっと物足りないですよね。
逆に、これくらいの少額であれば、ハイリスク・ハイリターンの銘柄を狙って、ある程度大きくしていきたい、というのも投資家心理としてあります。
しかし、ハイリターン銘柄は、いつか売却する必要があります。
その際に、0.5%という手数料は少し高いように感じてしまいます。
10万円の株だと500円も手数料がかかってしまいます。
通常の株投資であれば、10万円の約定代金なら100円前後の手数料です。また、仮に100万円の約定代金となると、5,000円も手数料がかかってしまいます。
やはり、少額で投資の練習をするためのものという感じはあります。
入金方法
もう1つは、「少額投資の入金」というところです。
たとえば、他サービスの「トラノコ」のような「おつりを投資する」という発想は非常に良いと思います。
しかし、現時点で、FROGGYに入金には、振替しか方法がありません。
これでは普通の投資と同じです。入金方法には、早期の改善が望まれるでしょう。
フロッギー利用者の口コミ、評判
SNSを中心にフロッギー利用者の評判を集めてみました。
少額でフロッギー初めてから2ヶ月経ってたった1000円ぼっちしかプラスになってないけどマイナスにはなってないしこのゼロを何桁も増やすんだよ!!!元値が5億だったら973万の儲けなんだから…エッ少な pic.twitter.com/TETt7e7snr
— ミニマルしんちゃん (@7KQcfkOAzG0USMa) January 15, 2020
そうなんですよね💦 周りにいなくて😓
振替の情報ありがとうございます!
私の知ってるなかだと、唯一らんさんが使われているので、参考にさせてもらっています☺️JT単元化、がんばりましょ…🔥
フロッギーはやっぱりサイトが可愛いのでコラム読みに行くのが楽しいです🐸— あやみ@投資初心者📔 (@ayarisuaya) January 11, 2020
やはり、こういう相場が下がるときには、インフラファンドは強いなぁ。日興フロッギーでちょこちょこ投資しておいて正解。
— たっきー (@TackyYoji) January 6, 2020
日興フロッギーでインフラファンドにも500円単位で投資できることを知ってからというもの、インフラファンドにもこつこつ投資を始めている。国の制度を使って収入があるのは大きいよね。
— たっきー (@TackyYoji) January 1, 2020
【約1000円からでもできる投資】
・投資信託の積み立て(つみたてNISA)
・単元未満株(ネオモバ、フロッギー、ワンタップバイなど)
・米国株式
一番簡単なのは投資信託の積み立て。個人に馴染みやすいのはネオモバやフロッギーみたいに、単元未満で企業の株を買うこと☺️
— みらいあせっと@東北投信🇨🇦🌴🇹🇭 (@instockexnet) December 17, 2019
少額から投資が可能、インフラファンドに投資、 コラムも充実しているようですね。
FROGGY(フロッギー)会社概要
会社名 | SMBC日興証券株式会社 |
所在地 | 京都千代田区丸の内3-3-1 |
資本金 | 100億円 |
登録番号 | 関東財務局長(金商)第2251号 |
公式サイト | https://froggy.smbcnikko.co.jp/ https://www.smbcnikko.co.jp/ |
営業開始日 | 2009年10月1日 |
まとめ
ワンタップで購入可能な少額投資アプリは、現在、多くのサービスが出ており、千五くじだと言えるでしょう。
そんな中、「記事から株を選ぶことができる」「購入手数料無料」というFROGGYは、その独自性から注目を浴びています。
FROGGYは、金額の小ささから、メインの投資で使うことはあまりないでしょう。
サブで使うとなった時に、サブの口座で長期投資をするか、リスク投資をするかで、アプリの選び方も変わってきます。
FROGGYは、長期投資に向いている一方、リスク投資をするには、売却手数料が重荷になるかもしれません。
また、端数を投資するというコンセプトは素晴らしいのですが、振替しか入金手段がないのがネックだと言えるでしょう。この辺は、アプリの改善に期待したいところですね。
ただ、これから投資を始める人の練習として、少額でリスクを低く投資をするには適していますので、投資初心者の人は試してみるのはいいでしょう。
少額で投資する分には手数料は安いので練習としては適していますね。
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