金投資は長期投資に向いている?金への投資を徹底解説

日経日系と金ETFを比較

金投資は長期投資に向いている?それとも向いていない?金への投資を徹底解説

今、原油、株、為替ともに不安定な動きを見せている中、安定している値動きを見せている金。

前回は、金が上がっている要因、そして今後の見通しについて解説しました。

前回の記事:有事の金はまだまだ機能する?最高値を目指す金価格の行方は?

景況感への不安と現金への不安が金価格の高騰を後押ししており、今後、コロナが長引けば、さらに金の価格は上がってくるかもしれません。

今回は、長期投資における金の有効性について考えてみたいと思います。金は長期投資に向くのか、また、どういった投資方法がいいのかについて解説します。

金の長期チャートから見る、長期投資の是非

まず、金が長期投資にふさわしいかどうか、長期チャートをみつつ解説したいと思います。

以下は1975年からの金の超長期チャートになります。

金長期チャート

(出所:楽天証券

チャートを見るとわかるように、金は1975年の200ドルから、約9倍にまで価格を上げています。

そのため、超長期で見ると、価格は上がる傾向にあると言えるでしょう。

一方で、2011年に最高値をつけてからは、いったんは減少傾向にありました。

これは、金が「有事の金」と呼ばれる特性で、世界的に情勢が不安になったりすると、金に資金が集中し、結果、金価格が上がるということがあったからです。

振り返ってみると、石油危機や湾岸戦争の時にも、金価格は上がっていました。そのため、短期的な視点では、大きく値動きがある商品ともいえそうです。

もう1つ、興味深いチャートがあります。以下のチャートは過去15年のS&P500と、金のETFであるGLDとのチャートを比較したものになります。

日経日系と金ETFを比較
(出所:Yahoo! Finance

過去15年で、S&P500は、最高地点で約3倍、現時点でも2.5倍に成長しています。

一方で、金のパフォーマンスは、S&P500を遥かに凌駕しており、最高地点では4倍強、現在であっても約3.8倍と高いパフォーマンスを出しているのです。

そして、もう1つ興味深いのが、それぞれのチャートの波形です。

2008年から2012年にかけて、経済が停滞していた時、S&P500はそれに伴って軟調な株価推移となっている一方で、金価格はピークを迎えています。

一方、2013年から2017年にかけて、大きく株価を伸ばした時は、金は下がっているのです。

実際、2019年8月の米中貿易戦争が活発になった時も、株と金との相関は-0.7(-1~1のレンジで、-1に近づくほど逆相関がある)となっており、明確に逆相関があると言えそうです。

そもそも金の価格を作っている要因とは?

ここで今一度、金の価格がどのように作られるかを考えてみましょう。

金になぜ価値があるかというと、もともと、各国が、金本位制という、自国の通貨を金と交換できるよう政府が保証するという制度をとっていました。

その後、アメリカが中心となり、金と米ドルとの交換比率を決め、米国が米ドルと金の交換を保証する「金ドル本位制」をとるようになったことで、金の価値はドルと紐づいていたのです。

その後、金ドル本位制がなくなった今でも、各国の中央銀行は金を保有しています。

このように、もともと通貨を担保するもので、金の価値が世界中に認められているということが金の価値を担保しています。

そして、金は埋蔵量が限界があり、かつ、代替品が存在しないということが、金の投機商品としての価値を生み出しています。

一方で、注意したいことがあります。

金は、それ単体では何の価値も生まない、ということです。株式の場合は企業が利益を稼げば、それが株式の価値に反映されますし、不動産も収益を生み出します。

一方、金は、まったくそれ自体では価値をうまず、いわゆる投機的な商品としての価値がないということです。金価格があがる要因は、インフレによる通貨価値の毀損と、投機的なものだけだということです。

金こそタイミング売買すべき!その理由とは?

では、金はどのように投資していけばいいのでしょうか。

結論、金はタイミング売買がベストだと考えています。金は下がったら買い、上がったら売るということの繰り返しがよいのではないかと思います。

理由は2つ。1つは、金自体がやはり何の価値も生み出さないということです。

今後もインフレは続き、金の価格はそれに伴って上がるでしょう。

しかし、逆にいえば、インフレがなく、平時では、金の価格は上がらないということを意味します。

もう1つは、株との相性です。株が上がれば金は下がり、金が上がっている時は株が下がります。

そのため、株のヘッジとしてもっておき、適宜リバランスするのがよいのではないかと考えています。

実際、私は、2017年に1200ドルで買いで入って、2019年に1500ドル近くで売却しています。

そして、最近、急落したときを狙って、1600ドルくらいで再度エントリーしました。2000ドル、2200ドルくらいを目安に、順番に売却しようと考えています。

このように、うまく経済や株価との動きをみながら、タイミングで売買することが、金はベストかなと考えています。

ただ、底で拾って天井で売るのは不可能なので、ある程度自分で目安を決めるのがいいかもしれないですね。

まとめ

ここ15年ではS&P500よりも高いパフォーマンスを上げている金。今後もインフレが続けば、価格は長期的には上昇するでしょう。

しかし、金そのものは価値を生み出さず、投機的な商品であることを鑑みても、長期投資よりは、中期で上げ下げを見ながら売買するのが最もよい方法ではないでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です