S&P500連動型の6本のETFのパフォーマンスを比較【海外ETFも含めどれがいいか?】

前編では、S&P500という指標と、そのETFについて紹介しました。

前回の記事⇒S&P500連動型ETFはサラリーマン投資家のおすすめの銘柄!その特徴と買う方法について

S&P500という指標は、バフェット氏も、家族には、「S&P500に投資するのを勧める」と言っており、多くの投資家がベンチマークとする指標です。

実際、日本市場とアメリカ市場を合わせると、S&P500に関するETFは6本あり、アメリカ市場のETFは純資産額ランキングで1位、2位、5位と上位を占めています。

今回は、それぞれのETFの違いおよび、どのETFに投資すべきかについて、解説していきましょう。

あらためて、6本のETFを紹介

では、改めて、6本のETFを紹介していきましょう。アメリカ市場からは以下の3本です。

  • [SPY]SPDR S&P 500 ETF
  • [IVV]iシェアーズ・コア S&P 500
  • [VOO]バンガード S&P 500 ETF

東証にも以下の3本のETFが上場しています。

  • 1655 iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF
  • 1557 SPDR S&P 500 ETF Trust
  • 1547 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)

この6本は、いずれもS&Pに連動するようなインデックスETFです。

今回は以下の部分で比較したいと思います。

※各銘柄の分析記事は以下もご参考に
⇒海外ETFで人気のVTIの魅力について【VOOとリターンを比較】

ETFの選び方、比較ポイントは?

では、まず、ETFの比較ポイントについて、考えてみましょう。

ETFの比較ポイントとしては、以下のようなところが一般的だと言われています。

パフォーマンス

最も大事なのは、もちろんパフォーマンスです。しかし、今回は、6本とも同じETFをパフォーマンスについては、そこまで差がないということが想定できます。しかし、念のため、確認してみた方がよいでしょう。

コスト

パフォーマンスに影響を与えるのは、コストです。ETFは、上場しているため、販売コストは売買する証券会社によります。そのため、主に評価の対象となるのは、運用コストになります。運用コストは、長期的にはパフォーマンスに影響を与えるため、重要な項目と言ってよいでしょう。

純資産総額

純資産というのは、そのETFがどれだけ売り買いされているかの目安になります。普段あまり意識しないかもしれませんが、株式も、ETFも、売ってくれる相手がいないと、買うことはできません。また、相場が激変した時に、純資産額が少ないと、値動きが荒くなる、というリスクもあります。純資産が大きいということは、それだけ、安心して売買できるということになります。最優先事項ではないですが、確認しておいた方がよいでしょう。

買いやすさ・売りやすさ

買いやすさや売りやすさも重要です。基本的に、パフォーマンスやその他条件が全く同じであれば、日本の市場のETFの方が、日本円で買える分だけメリットがあるでしょう。その観点も、織り込んで検討したいと思います。

S&P500連動型の6本のETFのパフォーマンスを比較

では、早速、6本のETFのパフォーマンスを比較したいと思います。

まずは、以下の表およびグラフを見てみましょう。グラフは過去5年のチャートになります。

パフォーマンスは1655を除いてほぼ同じ。

まずはパフォーマンスです。グラフで見るとわかりづらいですが、ピンクの線の下には青い線と赤い線が隠れており、緑と紫はかぶっています。

SPYとIVV、VOOはほぼ同じパフォーマンス、1547と1557はほぼ同じパフォーマンスをしています。1655のみ、2017年に登場したETFであるため、みばえのパフォーマンスはよくありません。

しかし、今後は1547と1557と同じようなグラフになってくるであろうことが想定されます。

日本のETFと米国のETFで、一見違うように見えますが、これは円とドルの為替差によるものです。実は、ドル建てのETFを円に直すと、円のETFと同じような動きになります。2015年~2016年にかけてパフォーマンスが高かったように見えるのは、為替の影響によるところが大きくあります。

さすが同じベンチマークを持っているETFなので、パフォーマンスにやはり差はないようです。

コストは、VOO、IVVがトップで安い

次は、コストを見てみましょう。1655と1547は経費率が0.1%を超えていますが、それ以外は0.1%未満に抑えられています。VOO、IVVが0.04%でトップです。

純資産残高でも、1655と1547は劣後している

純資産残高を見ても、1655と1547は、100億円未満と、他の4つに比べると小さなファンドになっています。同じインデックスファンドであれば、規模が大きい方が経費率が安く、それがさらなる経費の値下げを呼びます。実際、100億円以下では、流動性に乏しくなるリスクもあります。

配当利回りも、1655、1547は低い

インカムゲインである配当利回りも重要です。6つを比較すると、他が1.6%~1.8%なのに対し、1%以下となっています。ここは長期的に大きいパフォーマンスの差が出るところですので、やはり1655、1547は避けた方がよいでしょう。

ちなみに、外国ETFの場合、二重課税(アメリカと日本)がかかるため、多少日本より税金が割高になることには注意が必要です。

現状おすすめのETFはIVV。日本で買いたいなら1557。

上記を見ると、今、おススメはIVVでしょう。最も配当利回りが高く、かつ、コストも安く、純資産総額も十分だからです。

※IVVを買いたい方はこちらをご参考に
海外ETF初心者の始め方【なぜサラリーマンにおすすめなのか】

ただ、為替の変更などのリスクやコストを避けたい場合は、1557でもよいかもしれません。

ただし、ドルをドルで運用するのは、慣れてしまえば特に問題はないので、始める場合は、米国で買うことをお勧めします。

ただ、今SPYやVOOを持っている人は、無理にIVVに変える必要はありません。

配当利回りも誤差の範囲ですし、来年以降、利回りが変わる可能性もあるからです。もし今すでにETFを持っている場合は、素直にそのまま保有するのがいいでしょう。

●参考までに…IVVの構成銘柄比を紹介。

IVVの構成銘柄を紹介します。予想通りでしょうが、時価総額上位の企業が並んでいます。

最も組み入れが多いアップルですら4%なので、分散投資ができていると言ってよいでしょう。

海外ETF等の米国株はサクソバンク証券が手数料が安くおすすめです。

参考:サクソバンク証券の米国株の評判と特徴を徹底分析【他社比較で手数料が安い】

まとめ S&P500連動型は、初めに買うべきETF

S&P500連動型ETFは、長期的な成長が期待できる、S&P500の銘柄に分散投資された銘柄です。

日本と米国市場合わせ、6本のETFがあります。

ETFを買う際には、パフォーマンスに加え、純資産総額、コスト、さらに配当利回りに注目すると、最適な一本が見えてきます。今回は、アメリカの3本(VOO、IVV、SPY)は大きな違いはありませんが、日本で買いたい場合は、1557を選ぶとよさそうですね。

よく似たETFでも、経費率や配当利回りが異なる場合があるので、よく吟味するとよいでしょう。

次の記事はこちら
海外ETFで人気のVTIの魅力について【VOOとリターンを比較】

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