まさにETFの王道!S&P連動型ETF「SPY」徹底解説!【特徴と購入方法】

SPYチャート

米国株でETFに悩んだら、まず買いたいのがSPY!まさにKing of ETF!

コロナウイルスの影響で、投資の世界に少し面白いことが起きています。

それは、ネット証券で投資を始める人が増えている、ということです。

実際、大手ネット証券の3月の新規開設口座は1月の2.2倍程度に増えているといった報道があり、多くの人が、コロナを機に、新しく投資の世界に参入しているのです。

そんな中、まだ投資をはじめたばかりで、どのETFを買えばいいかわからない、そういった人もいるかもしれませんし、改めてETFについて考えたい、そういう人もいるかもしれません。

今回は、ETFの王様ともいえる、SPYについて、解説したいと思います。

そもそも知っておきたい、S&P500という指標について

SPYは、S&P500に連動するETFになります。そこでまず気になるのは、「そもそもS&P500とは何か?」ということでしょう。

S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスというインデックス企業が算出する、NYSE(ニューヨーク証券取引所)・NYSE American・NASDAQ」に上場している米国の大企業上位500銘柄の株価を元に算出される株価指数(インデックス)です。

時価総額ベースでは、米国全企業の80%を占めており、ほぼほぼ米国株全体と同じような値動きをする指標になります。

日本だと似たような指標に日経平均225がありますが、日経平均は日本経済新聞社が恣意的に選んだ225社であるのに対し、こちらは単純に上位500社を選んだ指標になります。この違いは理解しておくとよいかもしれませんね。

SPYとは、どのようなETFか

その上で、SPYというETFについて解説しましょう。

SPYは、正式名称を、「SPDR® S&P 500® ETF」といい、ステートストリート社によって運用されているETFになります。 S&P500連動型のETFの中でも最も歴史があるETFで、1993年にNYSEに上場しています。日本でも1557というティッカーで上場しており、東証を通じて買うこともできます。(東証への上場は2011年です。)

SPYの資産残高は約2500億ドルで、これはアメリカで上場しているETFの中で最も資産残高が大きいETFになります。

2位のIVVが約1700億ドルであることを考えても、とびぬけて大きな残高を持っているETFであり、まさにETFの王様であるといえるでしょう。

組み入れ銘柄数は、S&P500同様500社になっています。上位組み入れ銘柄は以下の通りです。こちらもS&P500の組み入れ銘柄と全く同じ構成比になります。

SPY構成銘柄

(出所:ステートストリートHP )

セクター別の組み入れ情報です。情報技術が全体の約1/4を占めています。情報技術セクターの優位性が高いことがわかるかと思います。

SPYのセクター

(出所:ステートストリートHP )

SPYのパフォーマンスは?リターンは?

では、気になるSPYのパフォーマンスについて見てみましょう。まずは5年チャートから見てみましょう。

SPYチャート
(出所:Bloomberg )

2018年末、2020年と大きく下げているものの、全体的には右肩上がりであることがわかります。

コロナショックだといわれていましたが、実際は2017年の水準にもどっただけであり、基本的には継続的に上昇していると言ってよいでしょう。

さらに長期のチャートを見てみましょう。

SPY長期チャート

(出所:Yahoo Finance )

20年のチャートでも基本は右肩上がりです。ただ、ドットコムバブルが崩壊したときと、リーマンショックの時は落ち込んでいます。それでも、20年で約3倍になっていることは間違いありません。

ここ5年のパフォーマンスは、年平均で約9%、10年だと約11.5%になります。年間の累計ではなくて、あくまで平均値です。ここ数年は、非常に高いパフォーマンスを出してきたことがわかるのではないでしょうか。

ここからSPYに投資するのはあり?なし?

では、ここからSPYに投資するのはありでしょうか?

結論から言うと、おおありです。

S&P500に投資するということは、基本的にアメリカの未来にかけるということです。

ウォーレン・バフェットも、「自分の妻には、全資産の90%をS&P500に投資するようにアドバイスする」と言っているように、アメリカを中心とした資本主義が崩れない限りは、投資対象として引き続き魅力的となるでしょう。

SPYを買うことのできる証券会社は?

では、SPYは、どこで買うことができるのでしょうか?

SPYは、ベーシックなETFであり、海外ETFを扱っている証券会社であれば、どこでも買うことができます。

マネックス証券、楽天証券、SBI証券では、特定の海外ETFの購入手数料が無料となっており、他のETFに比べても、効率よく買うことができます。SPYはいずれも無料対象となっているため、この3つの証券会社であれば、それほど差はないのではないでしょうか。

まとめ

SPYは、米国株のスタンダードな指標といえる、S&P500をベースにしたETFです。ETFの資産残高も世界一であり、まさに、「ETFの王様」だと言えるでしょう。

過去長い間高いリターンを出しており、また、アメリカ経済がこれからも強い以上、SPYは継続的に価格が上がっていくETFになります。また、証券会社によっては、手数料無料で買えることもあります。もし、初めてのETFを買うのであれば、SPYはまずお勧めのETFであると言えるでしょう。

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